
古くから都として栄えた京都では、さまざまな地方から人々が集まり
その交流によって雑多な食文化がもたらされました。
野菜もまた各地より持ち込まれ、京都に根づき後の 『京野菜』 となりました。
京野菜は市井の暮らしの中で漬物にも利用され「京漬物」となりました。
数ある京漬物のなかでも特に京名産として名高い三種が
『京の三大漬物』と呼ばれています。

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「すぐき漬」は京野菜・酸茎菜(すぐきな)を塩漬けし、天秤押しという独特の重石を掛け、室(むろ)で乳酸醗酵させた酸味の強い漬物。読んで字のごとく“酸い茎/酸っぱい茎”がなまった物。 |
⇒すぐき(12月~春頃) ⇒きざみすぐき(通年) | |
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近年「しば漬」とは胡瓜や茄子を酢漬けしたものを指すことが多いが、京都でいう本来の「しば漬(紫葉漬・柴漬)」は、茄子・茗荷などに大原特産の紫蘇を加え乳酸醗酵させたもの。 |
⇒生しば漬 ⇒味しば漬 ⇒きゅうりのしば漬(しそ) ⇒きゅうりのしば漬(青しそ) |
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「すぐき」「しば漬」と並んで『京の三大漬物』と並び称される千枚漬だが、上の2つに比べると極めて近代に作られるようになった漬物である。 |
⇒千枚漬(10月~2月末) | |
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■ 余談ながら ■■■ |

